【実態】ベトナムのITオフショア企業で現地採用で働いて8ヶ月で退散した件

たこやき

こんにちは。たこやきです。
タイトルの通り、私はベトナムのITオフショア企業の現地採用で採用してもらい、その後8ヶ月で退散(日本に帰国)しました。
今日はそんな思い出話をしたいと思います…(´-`).。oO

ただの思い出話として、事の顛末を時系列でつらつら書いているだけですが、ベトナム転職を考えている方には現地採用の実態が分かると思うので、ぜひご参考ください。

目次

Wantedlyで海外求人を発見

新卒3年目でオーストラリアにワーホリに行き、帰国後はオーストラリアで仕事をしていた広告代理店の日本支社で働いていましたが、どうにも「若いうちにまた海外に住みたい!!」という思いが捨てきれず、求人サイトで海外勤務の求人を調べまくる毎日でした。

そんな中、求人掲載アプリのWantedlyで
「ベトナムでIT企業のマーケティング!ビザサポート有り!」
という、私のための求人かっ!!と思うポストを発見。

求人内容を見てみると、

  • 社長直下のマーケティングチームのメンバー募集
  • ベトナムの中心地ホーチミンで勤務
  • 社員〇〇〇名の大手企業!
  • ビジネスビザのサポート有り
  • 食べ物もおいしい!

とまぁなんとも魅力的!

ということで、日本での生活に既に飽きていた私は飛びつくように応募。

【恐怖の口車】ベトナムの物価は日本の3分の1。なので…

Wantedlyで応募すると、すぐに採用担当のマーケティングチームリーダーとオンライン面談を行うことになりました。
リーダーは元◯クルート出身(いわゆる元リク)の女性の方で、私と恐らく20歳程歳が離れているにも関わらず、お肌ツヤツヤで笑顔の素敵な美人さん。

そのIT企業は日本の顧客を相手にシステム開発を請け負っているので、日本の顧客を相手にマーケティングを行う。
そのため日本人のスタッフをベトナムからオンラインで採用しているとのこと。
周りの社員は9割がベトナム人で、オフィスで関わるメンバーはみんな高学歴で英語がペラペラ。(日本人を相手にしている企業なので、ベトナムの一般企業よりも平均月収が高く、優秀なメンバーが集まるらしい)
とまあベトナムだけど「英語を使って仕事ができる」というのはなんとも魅力的。

とはいえベトナムの「現地採用」というのは私も少し不安はあり、一般的に現地の給与水準と合わせるので、給料が安くなると言われている。

しかしここでお肌ツヤツヤ笑顔素敵美人に
「給料は日本の平均の2〜3分の1だけど、ベトナムの物価は日本の3分の1だから、全然大丈夫☆食べ物も住居も安いから、十分贅沢に暮らせるんですよ!」
と、今思えば恐怖の口車に乗せられるのであった…。

【フッ軽の罪】ベトナムに1度も行ったことないけど、転職しちゃう!

お肌ツヤツヤ笑顔素敵美人との面接は終始和やかに、かつお互い好感触で終わり、すぐに「たこやきさんが良ければ一緒にぜひ働きませんか?」とほぼ採用の連絡がきた。
二つ返事で「ぜひぜひ〜!!」と返答し、ベトナムへの転職が決まった。

ベトナムには1度も行ったことがない。ベトナム語も知らない。
地図でベトナムを指差せと言われてもたぶん分からない。
知っているのは生春巻きが美味しそうということだけ。

元々美容院に電話で連絡するのさえ怖がっていた田舎の少女は、オーストラリアのワーホリでやばい人たちとの攻防戦を経て、たくましく、かつフッ軽になったのであった。

ベトナムに転職することが決まったあとは、大学の卒業証明書や前職の勤務証明など色んな書類を準備したり、代々木上原にあるベトナム大使館に行ったりとバタバタと日々が過ぎていった。

この時たこやきの脳内では、日本からまた出られる!海外で悠々自適に過ごせる!楽しみ!という感情が満面の笑顔で駆け回っていた。

ベトナム到着!とんでもないバイクと砂埃の街☆

昼過ぎにベトナムに到着し空港から降りると、なんだか空の色が霞んで見える…?砂ぼこり…?と思いながらも、未知の土地での生活にわくわくしていた。

転職先の事務員さんから事前に教えてもらっていたこともあり、空港にいる多くのぼったくりタクシーには捕まらずに済み、無事にホーチミンの会社へ到着。

会社に到着すると、すぐに会社の簡単な案内を受けたあと、「今日から住む住居を探そう!」とのこと。
会社の玄関前にはベトナム人のメンバーがバイクで待っていて、ヘルメットを渡される。
という訳で初対面のベトナム人と2人乗りでバイクに乗り、住居を探すことに…!

とまあなんだかんだでバイクに乗りながら、ベトナムの街を見ることができたのは良かったのですが、もう想像以上のとんでもない数のバイクが走っています。

道路もそこまで整備されていないので、コンクリート舗装されておらず砂地があったりします。その上をバイクがビュンビュン走るもんだから、とてつもない砂埃。
これが空港で見た空が霞んでいるように見えた理由か…

よく見るとバイクに乗っている人たちはみんなマスク(カラフルな布マスク)をしています。
さすがにこの砂埃は現地人も耐えられない模様。

住居はシェアハウス?…3ヶ月で引っ越し。

そんなこんなで住居の候補地に到着。バイクに乗せてきてくれたベトナム人の社員さんが、ベトナム語でオーナーとやり取りをして、空いている部屋を次々と見学させてもらうことに。

住居は日本のアパートという感じとは少し違って、オーナーが住む3〜4階建の建物の中の1部屋を借りる形でした。
部屋は6畳程で、ベッド、テレビ、トイレ付のシャワールームがある簡素な部屋です。
なんかもう今ここで決めないと私は野宿になりそうなので、一番綺麗そうな部屋に決めました。
家賃は1ヶ月150USD(2万4千円くらい)というありがたいお値段。

料理がしたい時は共用のキッチンへ。
洗濯をしたい時は洗濯機と物干し竿のある屋上へ。
ほぼほぼシェアハウスです。

社会人5年目で、正社員として就職した先でシェアハウスに住むことになるとは思っていませんでしたが、これも経験。

とまぁここに3ヶ月程住むわけですが、せっかく海外で正社員として転職してきたのに、なんだかテンションが上がらない部屋に悶々とした結果、外国人の多く住む高級住宅街に引っ越すことに。

今回は自分で不動産屋とやり取りをして月500USDの1LDKに住むことに。
(ちなみにベトナムでは、Facebookで物件を探し、メッセンジャーで不動産業を営む社員または個人経営者とやり取りするのが主流な物件探し方法の1つ。斬新。)

今回は月500USD(約8万円)というだけあって、部屋も広くて綺麗!キッチンも洗濯機も冷蔵庫も付属しています。
アパートのエントランスには管理人さんもいるので女性の1人暮らしでも安心。
週に2〜3回のクリーニングも入るので、部屋の掃除もベットシーツの交換もおまかせ。

日本でいうウィークリーマンションのような物件でした。

【悲劇の始まり】食べたあとの食器を置いたまま仕事へ

新しい部屋に引っ越してきたあとはそれはまあ快適な生活をしていました。
高級住宅街に住んでいるという嬉しさもあり、細かいことはあまり気にしていませんでした。

そんなある日、朝食に野菜炒め的なものを食べたあと、時間がなかったのでテーブルにお皿をそのままにして家を出ました。ちょうどその日はクリーニングさんも来ない日だったので、あまり気を遣わずそのままにしていました。

そして帰宅すると…

なんとテーブルの上の皿が蟻だらけ…\(^o^)/

蟻の行列を辿っていくと、近くの壁と床の隙間から出入りしていました。
ベトナムの土地って柔らかい砂状なので、蟻が巣食うのに最高の環境です。
そして一見キレイな建物も、色々隙間があったり日本で言えば手抜き工事的なものがあったりして、虫さんたちはWelcome状態!

そんな中で食べものを8時間以上放置したのがきっかけで、蟻さんのお得意様になってしまったのです。

【ガタガタ】何かが突然崩壊した音が…

という訳でこの蟻さんお得意様事件をきっかけに、私の心の中で色んな我慢のストッパーが崩壊していきました。

【崩壊1】
半年程ベトナムの砂埃の中で住んだことで、喉が毎日痛い。痰がずっと絡まっている。完全に喉がやられた。
【崩壊2】
街を歩いていて、住宅街的な路地裏に入ると強烈に臭い。匂いの原因はおじさんの立ちション…(現場も目撃してしまった)
【崩壊3】
絶対やばいと断言できる野良犬が中心街でも歩き回っている。噛まれたらたぶん病気になって死ぬ。
【崩壊4】
毎月の給料は日本の3分の1で、どうにも生活が苦しい。日本での生活水準を維持しようとすると、日本と同じくらいまたはそれ以上にお金がかかる。日本食レストランはたまの贅沢にしかいけない。
【崩壊5】
マーケティングチームのリーダーがとんでもないヒステリックウーマンだった。
大勢が仕事するオフィス内で、とばっちり&勘違いで大声で怒られる私。(泣)

という訳であんなに意気揚々とベトナムに来た私は、色んなことに我慢ができなくなって、日本に帰国しようと決意。
ベトナムにいながらオンラインで面談&採用してくれた日本の会社があったので、そこに採用が決まったらもうすぐベトナムを離れました。

一番はやはり給料が低かったこと。
ベトナムでの水準ではもらっている方だったのですが、女性1人で住む際の安全性の担保と、自分の中で最低限の清潔な暮らしを維持するためにはお給料が足りなかった。
なんなら赤字で貯金を切り崩していた始末。

そんなこんなで私のベトナム生活は8ヶ月で幕を閉じたのでした。

なんだかんだ言ってもベトナムはいいところ!

と、ベトナムのマイナス面に目が行く話をしてしまいましたが、ベトナムの「人」に関して言えば、最高でした。

ベトナムは1975年にベトナム戦争が終結しました。
私がベトナムにいたのは2018年ですが、戦争が集結してからまだ50年経っていない状況でした。

戦争で多くの人が亡くなったため、今ベトナムで人口が多いのが20〜30代。
社会・経済・子育てなどの中心ももちろんこの世代で、インフラがまだ発展途上なものの、みんな助け合って生活しています。

ベトナム人の社員は本当に温かく、日本からポッと来た若者にも、家族のように接してくれます。
私が大きなプロジェクトで困っていたときも、「みんな助けたいと思っているから言ってよ!!」と一人で抱え込もうとしている私に喝を入れてくれた社員もいました。

仕事の仕方も日本とは違い、定時の17時になったらチャイム係がチャイムを鳴らし、一斉に帰宅していきます。
仕事が残っていても、その日に遅刻して来ていても関係なし!(笑)
仕事が終わったら家族との時間です。

そんなワークライフバランスをしっかりしているところも素敵な国でした。

私は8ヶ月で退散してしまいましたが、ベトナムには旅行でまた行きたいと思います!

おわり

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最後に宣伝ですが(本来このブログは英語学習方法特化のため…)、オーストラリアやベトナムで勤務し、TOEIC920点を獲得した筆者が、最近よく使っている英語学習アプリはこちらのスピークバディです。
ゲーム感覚&ロボット相手に話せるので、何度間違えてもOKですし、何回でも何時間でも学習ができます。
結構お手軽に学べるので、ぜひ無料体験から始めてみてください。


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